平成26年度 弁道会

日時:6月3日(火)午後1時45分より
会場:曹洞宗秋田県宗務所・禅センター
講師:齊藤壽胤 氏(秋田県民俗学会副会長)
演題:「秋田の民俗信仰と神仏習合」

今年度の弁道会が上記の通り行われました。梅雨時にも関わらず今年一番の夏のような暑さの中、40名を超える会員が集まりました。今年度の研修テーマ「神仏習合」に基づき、今回は地元・秋田の民俗信仰について、齊藤壽胤先生をお招きしご講義を頂きました。先生は秋田県民俗学会副会長の他にも文化庁地域伝統文化総合活性化事業の監修をされるなど多岐にわたり活躍をされております。

齊藤壽胤 先生
齊藤壽胤 先生

中でも私が心に残ったのは「徒然」という言葉、「とぜん」が変化して「とじぇね」という秋田弁として今も残っていることでした。この「とじぇね」は現在、秋田と九州の一部にしか存在しないそうです。私も日頃年配のお檀家さんからよく耳にする「とじぇね」が九州でも使われているのかと思うととても不思議な感じがしました。

ほかにも秋田市寺内・西来院様にある珍しい涅槃図の話や、おみくじの起源となった天台宗の僧・良源(元三大師)についてなど、沢山の講義を頂きました。我々のまだまだ知らない伝統芸能の由来など非常に興味深い話ばかりでした。

我々宗侶も地元の民間芸能に参加したり、民間伝承に耳を傾けたりすることがなかなかできていないと思いますが、今後は少しずつでも興味を持って地域と関わりあいを持っていきたいと感じました。

感想:1教区 源正寺副 村松玉宗

開講式
開講式
講義中の様子
講義中の様子