東北地方集会・秋田大会 竹田恒泰氏講演

 古来より日本人はよく働くこと、忍耐強いこと、譲り合うことを美徳としてきました。しかし近年、分かち合う心、譲り合う心は廃れ、楽することを優先し個人の幸せばかりを追求する風潮が社会にあふれるようになりました。
 そんな中でおきた未曾有の大災害、東日本大震災。絶望的な状況の中で、冷静さを失わず整然と列を作り炊き出しの食事を分け合う姿、黙々と復旧作業に汗を流す姿。そこには我々日本人が失いかけていた様々な美徳が確かにありました。

 今期の秋田県曹洞宗青年会では「神仏習合」をテーマに活動を続けてきました。古来より日本人が美徳としてきたものの根本は、仏教の慈悲心と、神道の自然そのものを神と崇め自然と共に生きようとする心の混じり合ったものではないでしょうか。今回の大会では神道に造詣の深い竹田恒泰先生を講師にお招きし、日本人の精神性・宗教観を学び、失いかけた「日本人の心」を取り戻すにはどうすれば良いのかを考える場としたいと思います。

 また、被災各県をはじめとする東北地区の各曹洞宗青年会では、これまで様々に慰霊追悼、被災地支援活動を継続してきました。一堂に会するこの機に、今一度被災地への祈りを重ねるべく、梅花講の盛んな秋田県にてご来場の皆様と共にご詠歌をお唱えし、被災地へ追悼の祈りを届け、復興を祈願する法要を行います。
【スケジュール】
12時:開場
13時:第1部 歎仏声明と詠讃歌による 「東日本大震災 追悼と復興への祈り」
14時:第2部 講演 講師:竹田恒泰 氏 演題:「古事記と日本人の心」
16時:終了予定
16時半:(曹青会員対象)記念式典
[略歴]
昭和50年(1975年)、旧皇族・竹田家に生まれる。明治天皇の玄孫にあたる。慶応義塾大学法学部法律学科卒業。全国各地で真実の日本を教える「竹田研究会」という勉強会を展開している。その他、数々のテレビやラジオ番組などに出演するなど、多方面の分野で活躍中。

[代表的な著書]
『日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか』(PHP研究所)
『現代語古事記』(学研パブリッシング) 
[DVD]
『DVD古事記完全講義入門編』
『DVDボックス・古事記完全講義』
『ロシアよ!領土を還したまえ!』

45歳以下の県内曹洞宗寺院の青年僧侶によって構成され、会員の自己研鑽・地域における布教教化・ボランティア等を目的に活動しています。東日本大震災では発災当初より現地に赴き、仮設住宅等で共にお茶を頂きながら被災者の声に耳を傾ける傾聴活動や、福島の子ども達を秋田に招くリフレッシュ事業などのボランティア活動を行っています。また自死遺族を対象とした「祈りのつどい」など、地域の抱える諸問題にも継続的に取り組んでいます。東北地方曹洞宗青年会連絡協議会や全国曹洞宗青年会とも積極的に恊働し、参加協力、情報共有を行っています。

チラシダウンロード 【pdfファイル】(A4両面カラー)

※入場整理券はありません。どなた様でもご来場下さい。