秋田いのちの電話「公開講座」のご案内

ボランティア委員会よりお知らせ

電話相談員養成の第一ステップの研修ですが、それ以外にどなたでも受講できます。人間の心を知り、自分自身を見つめる良い機会になると信じます。関心のある方は是非ご参加ください。

「いのちの電話」とは

「いのちの電話」の出発は、1953年ロンドンの牧師が少女の自殺を悲しんで電話相談を始めた事にあります。日本では、1971年東京に最初の「いのちの電話」が開局し、その後各地のセンターが集まって「日本いのちの電話連盟」が結成されました。現在はほぼ全都道府県に設立され、49センターが電話を受けています。
「いのちの電話」は、ボランティア相談員が電話を通して孤独や悩みに苦しんでいる方に寄り添い、再び生きる力を取り戻すことが出来るように支える事を目的としています。
日本各地を始め世界中の至る所で、訓練を受けたボランティアが職場や家庭を持ちながらも昼夜電話を取り続けています。

「秋田いのちの電話」は

日本で44番目のセンターとして11年前に開局しました。受信件数は当初に比べ飛躍的に増加し、現在では年間約1万本の電話を受けています。秋田県は特に自殺率が高く、全国一を長年記録していますが、「秋田いのちの電話」は自殺願望のある方からの絶望感を受け止める事によって、自殺予防に大きな役割を果たしていると自負しています。

「いのちの電話」の活動を休み無く続けていくためには多くの相談員が必要です。最終的に相談員として認定されるまでには2年間の研修が必要になりますが、相談員を目指す方もそうでない方も、まずは公開講座に挑戦してみませんか。この講座での学習を通してあなたの心が成長する事を確信しています。


電話相談員養成のための研修 第1過程

「公開講座」

電話相談員を目指す第1段階の研修ですが、人間の心を探究する良い機会としてどなたでも受講できます。県内における心の専門家による講義形式の学習です。これだけの講師陣をシリーズとしてまとめて聞くことが出来るのは、この講座だけです。

期間:2009年4月7日(火)〜7月22日(水)(全15回) 毎週火曜日(但し7月22日のみ水曜日)

時間:午後6時半〜8時(講師2人のときは8時半まで)

会場:秋田市 ジョイナス(県民会館となり)

受講料:1回1000円(全15回分一括12000円、原則として後日の返金はできません)

申込:所定の申込書に記入の上、お申し込みください(FAX可)ダウンロード(携帯では出来ません)


プログラム
4/7 自殺予防といのちの電話について

佐藤怜(秋田大学名誉教授・理事長)
佐々木久長(秋田大学医学部准教授)

4/14 地域における心の健康づくりと自殺予防について
金子善博(秋田大学医学部准教授)

4/21 自殺と危機介入〜救急病院の立場から
橋本誠(秋田赤十字病院精神科部長)

4/28 心の病気にはどんなものがあるか
伏見雅人(秋田県精神保健福祉センター所長)

5/12 医療現場から見たうつと自殺
稲村茂(笠松病院長・研修委員長)

5/19 高齢者の気持ちと生きがい
講師未定

5/26 遺族の心のケアについて
涌井真弓(秋田グリーフケア研究会)

6/2 認知症にまつわるうつと家族へのサポート
菅原純哉(秋田大学医学部精神科医師)

6/9 性と心の悩みについて
水俣健一(市立秋田総合病院精神科科長・研修委員)

6/16 カウンセリングとアート
柳原幸子(研修委員)
渡部明子(スクールカウンセラー・研修委員)

6/23 経済苦と自殺
小玉正憲(秋田なまはげの会)

6/30 アルコール・ギャンブル・買い物などの依存症について
米山奈々子(秋田大学医学部准教授・研修委員)

7/7 家族関係の危機
三浦奉宣(聖霊女子短大講師・研修委員)
北島正人(秋田大学教育文化学部講師・研修委員)

7/14 思春期・青年期の心の悩みとその理解
室岡守(県立リハビリテーション精神医療センター医師)

7/22 いのちの電話から得たもの
県外いのちの電話


特定非営利活動法人 秋田いのちの電話
事務局 010-8691 秋田中央郵便局私書箱45号
電話/FAX 018-823-0021(電話は正午〜午後6時)