「布薩」(ふさつ)

自らを見つめる法要と法話


布薩とは、私たちが仏教で定める十六の戒めを一つ一つ再確認し、それぞれ戒めに自分自身の 日常生活を引き当ててみて、反省し・懺悔する儀式のことを言います。

日時:平成15年11月22日(土) 午後1時受付 1時30分法要 2時30分法話 入場無料

会場:セレモニーホールへいあん 秋田市川尻町字大川反233-75 tel:018-862-5106

布薩法要導師:曹洞宗秋田県宗務所長 伊藤道嗣 老師

法話講師:増田 友厚 老師 (長野県佐久市 大林寺住職)

お問合せ:秋田県曹洞宗青年会事務局
      本荘市赤田字上田表115 長谷寺内
      電話:0184-22-1349

「布薩」(ふさつ)とは 

私たち仏教徒はお釈迦様の教えを拠り所とし、日々の生活を営んでいます。
…とは言っても果たして実際に仏の「み教え」に沿った生き方が出来ているであろうか、点検してみる必要があります。
仏教にはお釈迦様がお説きになった「きまり」として、十六の戒めがあります。
三帰戒・三聚浄戒・十重禁戒です。この十六の戒めを法要・法話を通して具体的に再確認し、自分自身の日常生活がこの「み教え」に沿った生き方をしているだろうか反省・懺悔し、自分の身と心を浄めることが布薩であります。
 布薩は古くは二千五百年もの前から、インド・中国そして日本と受け継がれてきた私たち仏教徒にとっては大切な儀式であります。今一度自らを見つめなおし、軌道修正しながら、明日から・今日から・いや今からの一瞬一瞬を大切に、新たな一歩を踏み出していくということが大事なのです。

 私たち曹洞宗の大きな行事に「お授戒」があります。これは、檀信徒の方々が生きている間に「お釈迦様の弟子」となるため、十六の戒めを理解し守っていくことを「お誓い」する儀式です。 ―
 しかしながら、「お授戒」は最終目標ではなく、その後も「布薩」を通して、自らを見つめなおし・反省し・更なる誓いを立てるという大事なことが、忘れられがちなのです。
 そこで、昨年行われた曹洞宗秋田県宗務所主催「授戒会」の法縁を機に、今まで各寺院で行われたお授戒で仏弟子となられた方々はもとより、広く県内曹洞宗檀信徒の皆様に「布薩」を体験して頂ければ、幸いと存じます。

この度の法要では、僧侶達が半月に一度行っている「略布薩」(りゃくふさつ)を基に、『聲明』(しょうみょう:文言に節がついたお経)と『御詠歌』(ごえいか:仏祖の教えを讃える歌)さらに、法話を行うことにより、参加の皆様の耳と心に心地よく響かれん事を願っております。

◆布教師 略歴

増田 友厚(ますだ ゆうこう)

昭和22年、長野県佐久市に生まれる。昭和45年千葉大学卒業後、曹洞宗大本山總持寺に安居・修行し、昭和59年より佐久市・大林寺の住職となる。宗門の特派布教師として、全国を巡回する傍ら、布教師養成所の講師を務め後進の指導にあたる。宗門以外にも、長野県教育委員会不登校児童ふれあい体験リーダーや、佐久市教育委員・保護司・民生委員を務め、そこでは少年達と交わりを深くし、彼等と寺院で勉強会を開く活動も行っている。また、FM佐久平において「おっしゃんの一期一会の旅日記」という番組を担当したり、老人福祉施設「シルバーランド三井」に関わる佐久仏教会の世話人として、行政との連携のもとお年寄りと僧侶の新しいあり方を探しつつ、お部屋訪問・法話・なんでもボランティアへの参加等、その活動は多岐にわたる。