2/28.29 大槌町・山田町活動報告

日時:2月28・29日(火・水)
活動地:大槌町吉里吉里・吉祥寺様(28日)・山田町織笠・龍泉寺様(29日)
参加者:三浦賢翁師・佐藤善廣師・新川泰道(秋曹青)、石亀孝文師(岩曹青)、明治学院大生ボランティア8名
活動内容:行茶活動およびリサイクルキャンドル作り

3.11に行われる一周忌法要に向けて「地元の方々にも何か参加型の要素を…」との声を受け、キャンドル作成および点灯の案に法要会場である両寺院からも賛同をいただき、吉祥寺様では3月10日の逮夜法要終了後、龍泉寺様では11日当日の法要後にキャンドル設置および点灯を行う予定です。
今回はその事前段階として、キャンドル作成を兼ねたサロン開催となりました。

28日石亀師、明学大Vと合流、午後2時からサロン開始。
カセットコンロと鍋、割り箸、クレヨン、使いかけローソク等を持参し、まずはローソクを溶かして赤・青・黄・緑に色づけ、各自持参のガラスビンにお好みの色を流し込み、芯を割り箸で固定してローソクが固まるまでしばしの間にお茶やコーヒーで談笑、という流れ。
明学大のV達は昨春より大槌町で活動をしていることもあり、初体験のキャンドル作りながら徐々に作業に慣れ、当方としてもたいへんありがたい存在であった。

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ローソクは2色、3色と好みで入れていくので、冷えて固まるまで1個あたりの完成までおよそ45分、人によっては3個、4個と作られる方もいらした。
一見、明るく和やかにおしゃべりする雰囲気の一方、時期的なせいなのか、またこのキャンドルが追悼の意味合いを持つためか、従来のサロンより震災で亡き人の思い出を語り合う姿も見受けられた。
住民の皆さんの意見から、キャンドルで作成する文字は「祈 3.11」とする。

4時頃、ほぼ参加者全員のローソクが固まり完成し、来場者も帰り支度となる。完成品を手にしながら、点灯当日を楽しみにしていますとの声も。この日来れなかった方々への口コミ効果も期待しつつ、撤収。
その後、当日のキャンドル設置の配置をリハーサル。吉祥寺様山門下の石段にての設置とさせていただき、テープで文字配置の予行演習。

翌日、龍泉寺様に伺うと先日お届けした着物と反物を使った和裁サークル?の話題となり、毎週十名前後で楽しく過ごしているとのこと。出来上がったおしゃれかっぽう着やベストなどを見せていただく。見事な出来映え。いずれは販売ルートを確立して、被災した高齢者の生きがいづくりにも役立てたいとの構想をお持ちのようであった。

午後1時、サロンおよびキャンドル作成開始、さっそく来場者が一人、二人と訪れる。
前日と同様の作業から、合間にお茶・コーヒーを飲みながら龍泉寺御寺族様も交えて談笑。次第に11日当日への思いを語り合う姿も。出来上がったキャンドルに、「亡くなった人の名前を書き込んでいいですか」との声も。自発的に亡き人の名前を書かれた方が数名いらっしゃった。
こちらでも皆さんの意見を受け、キャンドル作成の文字は「祈 3.11」とする。

予定時間の4時直前にいらした方が一人残って、亡くなったお母さんのお話をしばし伺う。ちょうどその頃、他出中の龍泉寺方丈様が帰坊、「あの方は…」と現在の就職や住環境など、気の毒な身の上に置かれていることをお聞きする。
龍泉寺様では、山門下の六地蔵さま前の一画にキャンドル設置させていただくことと確認をし、帰路につく。

今回、3.11に向けての諸事確認もさせていただいたが、様々な思いが交錯しており、多くの方がデリケートな心情を抱きつつも、真摯にその日を迎えたいという思いでいることをあらためて実感。