宮城県石巻市での行茶・足湯ボラ報告

期  日:6月2日

参加人数:計7名。長谷寺様ご夫妻(浅田高明梅花特派師範・依子様)、富山県高岡市・龍光寺様(倉田昌典梅花特派師範)・瀧本泰子様(リフレクソロジー・フットケアのプロ)、秋田曹青会員3名(鈴木泰賢秋田曹青副会長・村松良周師・柴田和明)

活動内容:行茶・足湯・足裏マッサージ。傾聴。(宮殿寺様境内にて)

現地状況:宮殿寺様の隣にある避難所・石巻市役所渡波支所(公民館)には現在20数名の方が居り、入浴出来たのは被災後より6月2日時点で6回のみ。
渡波町も津波に遭い、宮殿寺様の本堂にはの数十にも及ぶ被災された方々のご遺骨が安置されていた。

報告、所感:

・午前5時長谷寺様(1.5tトラック利用)発→途中、笹子名水を汲み(珈琲用)→鳴子藤島旅館様(源泉60度弱)と鳴子・祥雲寺・鮎田弘文師のご協力を頂き、温泉汲み(千㍑タンク)→10時半前に宮殿寺様到着。

・約4時間(正午頃~午後4時頃)の活動で、利用者数40名強。活動案内は看板と避難所でのアナウンス。
宮殿寺様隣の避難所にいる方の利用が多かった。平日の日中ということもあり中高年の女性多し。

・ずっと曇りでやや風が強かった。撤収間近に小雨ばらつき→帰路途中に本降り。

・宮殿寺副住 永松隆賢梅花特派師範のお話では、檀務だけで精一杯で地域の方たちのケアまで手が回らない状態であり、こうして来て頂き大変有り難い、と。
当日もご葬儀・火葬等檀務でお疲れであったが、帰路には冠水していない道まで(満潮により通行不能になるため)わざわざ30分以上も車で先導して下さった。若奥様からも、おにぎりや笹かま、お菓子を沢山頂戴した。

・瀧本様はプロのマッサージ師→フットケア 角質 魚の目 タコの処理 一人あたり約20分のケア(撤収中まで)で10名以上の方をマッサージされた。利用者全員がストレスにより胃腸を痛めているとのこと。

・ほとんどの機材(お手製の看板まで!)等が浅田老師の持ち出しで、その装備の充実度は凄い!!のひとこと。奥さまも急遽助っ人参加され、大変助かった。

・行茶隊員各々が秋田のお菓子や飲み物を沢山持ち寄った。余った分は避難所やご近所の方々に配布して頂いた(利用者が自発的に)。

・お寺の境内を利用しての活動だった為か、檀家さんの利用も多く、宮殿寺様との関係が密であることが伺えた。

・行茶と傾聴に足湯とマッサージを組み入れることによる効果は大きいと感じた。

・震災から2か月以上経過した今も被災地の状況はすぐには改善の見込みはなさそうであり、
長期化すればする程この様な活動が必要とされていると実感した。

利用者の声より:

・仮設抽選に当たっても2LDK なので四人家族が別れてしまう。

・市長・市議員の慰問がなく、現状を訴える機会に恵まれない。義援金の支給も未だ無し。

・小学一年生二人(渡波小学)→スクールバスで貞山小学へ。いつも電車で通っていた女川の温泉(ゆぽっぽ)が
津波で流され、久々に足だけでも温泉に入れて嬉しい。

・前回利用された方も数名いらした。ホントは2、3日いて欲しい。一日だけなので残念。

・シャボン玉・ボール→小学生が長時間、シャボン玉で遊び、ボールも友達と遊ぶからと持ち帰った。
また、孫へのお土産として持ち帰った方もいた。
・マッサージ待ちの方に肩たたき(孫の手にゴルフボールが付いたもの)を渡すと意外に好評で、欲しい!と持ち帰った方もいた。

・赤ちゃん煎餅も幼稚園児が持ち帰った(アレルギーの有無確認)

・猫が家ごと津波で流され(ペットロス)→行茶中に飼い主不明の猫を引き取りに行き→わざわざ見せに来て下さった(猫に癒しを求めているそう)

・家が流され、お位牌を探していたところ4百メートル離れた菩提寺近くで見付かったとのこと。お位牌の話題多し。

・1人で来ている方々には足湯を囲み、それぞれの出身町内を訊いてみると利用者同士での会話が始まった。

・久し振りに座布団に座れた!と喜びの声あり。

・梅花講の講長が津波で亡くなり、法具も自宅と一緒流され、やる気が失せてしまった、と。
→法具は本庁から支給されますと伝えた(宮殿寺様にも)

報告者:柴田和明(秋田曹青副会長)

※KEY COFFEE秋田営業所様よりコーヒー豆その他のご提供を頂きました。有り難うございました。