令和7年度祈りのつどい開催報告

日時:令和7年9月27日(土)

場所:鳳来院(三種町鵜川字館の上9)

会員参加数:16名、一般参加者:9名(講師含む)

秋田県曹洞宗青年会通例の事業として、本年も「祈りのつどい」が上記日程にて開催された。新型コロナウィルスによる中止やオンライン配信での開催を挟みつつ今回で第16回目の開催となった。

11時より会員事前講習として、元グリーフケア研究会代表の涌井眞弓氏より講演を頂いた。大切な方を亡くされた参加者と直に接するにあたり、参加者の方の想いや宗教者としてどのように関わるか、とある事例を用いた実際の出来事についてのグループディスカッション等、多くの事を学び考える時間となった。

昼食・法要の進退確認を経て、13時より一般参加者の受付、13時半の開式となった。開式挨拶ののちに秋田市下浜珠林寺ご住職の鮎川義寛氏による法話が行われた。ご自身の経験による出来事や想いを含めたお話を展開して頂いた。

法話終了後、その場にて静座(心穏やかに、静かに座る時間)、引き続き追悼法要が行われた。今回の法要は「転読大般若」。梅花のお唱えを交えながら力強い太鼓の音と共に読経、600巻からなる経典を会員による転読(扇のように経典を開き流し読みし、一つの経典を読んだと見做す作法)、参列者の焼香・供養読み込みがなされた。

法要終了後、15時頃より場所を本堂から客殿へと移し茶話会が行われた。ここでは境内をご覧頂きながら参加者の皆様とお話させて頂いた。それぞれに辛い過去や悲しい出来事、かつての後悔を傾聴し、思いを寄せる時間となった。その中でも今回の事業に対する感想を述べられる方もおり、来てよかった・救われた気がした等のお言葉を頂くこともあり、改めて僧侶としての生き方への自信となった気がしている。

語ること・伺うことは尽きないが16時半頃に暗くなる前に散会。参加者の方々をお見送りする中で、皆が明るい顔で会場を離れていく姿が非常に印象に残っている。参加者へ想いを寄せる事業であったが、逆に我々としても大きな力を頂戴したように思える一日であった。