1 月 25 日(月)※「zoom」を利用してのオンライン研修
講師: 松本紹圭師(一般社団法人未来の住職塾塾長、浄土宗本願寺派光明寺僧侶、武蔵野大学客員准教授)
遠藤卓也氏(一般社団法人未来の住職塾理事)
研修内容「パンデミックや災害に揺るがないお寺像を描く」
第2回随聞会が前回に引き続き、未来の住職塾塾長 松本紹圭師と同理事 遠藤 卓也氏を講師にお招きし開催されました。
松本師からは、最近興味をもたれているというネットワークサイエンスをもとに、縛りの強い関係から弱い関係へ、求められるコミュニティの質が変化していることが挙げられました。新規性の高い価値のある情報は、社会的繋がりの弱いグループ (ちょっとした知り合いや、SNS など)よりもたらされる可能性が高く、そういっ た様々な関係グループや情報との結び手となり、他者の抜苦与楽へのインフラを整え提供することが今後宗教者へ求められる役割となる、という興味深いご指摘がありました。
遠藤氏は今コロナ禍において各地の寺院行事の動向を聞き取りされた中より、横浜市日蓮宗妙法寺様の実例を取り上げられました。お盆や新年のお参りへの対応で された工夫からは、これまで続いてきた習慣と、檀家さんや地域とのコミュニケーションを大切にしようとするお寺の姿勢が伝わってきました。変えること、変えないことの見極め、情報発信・収集の大切さが説かれました。
後半のグループワークでは参加者各々が全2回の講義を踏まえ、より具体的とな った「これからやりたいこと、またその実現に必要な知識や経験」について共有しあいました。
自身の脚下を顧み、研鑽を続け、さらに外への繋がりを求める。ポスト・コロナ、 ウィズ・コロナといわれる時代に求められるお寺づくりの、バリューズ(行動指針) となる講義になりました。
16教区 中村智信