今年度の弁道会が8月2日午後、秋田県宗務所・禅センターにて行われました。
講師に北秋田市龍泉寺ご住職、佐藤俊晃老師をお迎えし、「時代による僧侶の変貌」との演題でご講義いただきました。
ご講義では明治期の曹洞宗教団について、「天皇制国家日本の下での教団」「妻帯について」「当時の宗旨について」「修証義について」の4点に分けて解説していただきました。
「今の宗門の基本となっている教えも、当時の成り立ちを考えると問題を抱えているということがある。その時代時代の僧侶が、自分の意見を言えずとも体制に向かって行った、苦心の現れが有った。明治という時代は宗門の転換期として重要な時代だった。」
「仏法の真理である”理”を忘れずに、具体的な世間的な事柄である”事”に重点を置き、同事を説いた道元禅師。過ぎた時代を批判するのは簡単だが、この今の時代に”事”に対して自分はどうできるだろうか。」
お盆前の開催となりましたが、さわやかな天候にも恵まれ、30名超の会員が熱心に講義に耳を傾けました。