演題 「子供に感動を伝えるには」
〜絵本読み聞かせ講座〜
講師 谷 京子(歌とお話の会・グループかぜ代表)
平成20年2月22日
於・宗務所禅センター
講師プロフィール
1950年東京生まれ。秋田県立秋田北高等学校卒業。
20代で目が見えない人のためのリーディングサービスを始め朗読に興味を持つ。趣味で朗読を続ける一方で障害がある人の詩に曲をつけて発表する「であいのこんさぁと」を立ち上げる。「谷さんのかばん」と称して各地で絵本を朗読。グループかぜは結成24年、96年には三重県で行われた国民文化祭に参加、オーストラリア、カナダでの公演も経験。その他、朗読グループ「ぬくもり」、「チェロと語りのコンサート」、山本周五郎の作品を語る会など主宰し県内外で活躍。
本年度の住職学研修は、今期テーマ「児童教育」に基づいて、谷先生にご講義いただきました。先生の行われている読み聞かせでは、音楽を場面によって流しながらお話が進みます。実際に何冊も絵本を読まれながら、そのテクニックや経験談、子供への教育観をお話しされました。絵本とはいえ内容は大人でも楽しめるものが多く、読み聞かせ会では父母も一緒になって聞き込むとの事。仕事柄、笑顔がみられないと言われるという会員たちでしたが、先生の優しいお声によって、懐かしい絵本の世界に引き込まれました。
お話より
絵本はお話も、また芸術的美術的にも優れた作品も多く、子供の感性を刺激することができます。絵本を読むとき、そこには読んでいる人の人生観が現れま す。自分の経験をふまえ、信じて、それを絵本を通して子供に伝えることができるのです。「絵本は心の栄養」であり、子供とのふれあいの機会をたくさん持ち ましょう。絵本でなくとも、自分の好きな事で子供と関わる事を提案します。
感想より
「子供の頃以来、絵本に触れる機会などありませんでしたが、改めて質の高さに驚かされました。
最後に主人公が死んでしまったり必ずしもハッピーエンドではないのが意外でしたが、
命の大切さや尊さを考える上で良い教育になるのではないでしょうか。
また、『えっ!これで終わり?』というような最後が多かったような気もしましたが、
逆に子供達が物語のその後を想像することで発想力ゆたかな子供になるのではないかと思いました。 」