大切な人を“自死”で失った方々のための
「祈りの集い」

平成20年5月31日 於:東泉寺様(秋田市金足)
 今年度の祈りの集いが5月31日、東泉寺で行われました。あいにくの雨でしたが、自死遺族等、約30名が来場されました。

 はじめに曹青会員による追悼法要が厳かに行われました。御戒名も読み上げられ、一心に手を合わせて亡くなられた方を想い、すすり泣く声も聞かれました。





 次には藤里町月宗寺御住職、袴田俊英老師による御法話が行われました。自死予防で活動されている老師の御法話は、悲しみ苦しみを抱えた遺族の心をやさしく癒しました。
 人間にはどんなに哀しいことがあっても、にもかかわらず笑う、ことのできる力がある。生きていて幸せだという実感は、悲しみ、苦しみのすぐそばにある。悲しいというこの時間に価値があり、乗り越えたすぐ隣にある幸せ、それを感じることが出来るという宝物を、亡くなった方が遺していってくれたのだ。




 会場を客殿に移し、涌井真弓先生のコーディネートにより、参加者と曹青会員による茶話会が行われました。同じ悲しみ、苦しみを持つ参加者が、参加者同士、またお坊さんにその思いを吐露することで、苦しんでいるのは一人だけではないと感じ、重い荷物を少しでも下ろしていってもらうことを願うものです。
 感極まり、涙を流し泣いてしまう方も、話を聞いて涙される方もいらっしゃいましたが、帰る時には穏やかな笑顔で、「来て良かった」と話される姿が印象的でした。
祈りの集い